採用支援事例

まだ中途採用が一般的ではなかった頃から、人材紹介を活用
この企業とのお取引は、ムツビエージェントの創業期から10年以上にわたり続いています。
当時は、徳島県内で人材紹介会社を利用する企業はまだ少なく、中途で転職すること自体も今ほど一般的ではありませんでした。特に県外で働く人が徳島へUターン・Iターンしようと思っても、徳島の企業や求人を探し、転職活動を進めるための民間サービスはほとんどありませんでした。
そんな時代から、この企業は複数の人材紹介会社を活用し、外部から優秀な人材を採用することに積極的でした。
ムツビエージェントも創業したばかりの時期でしたが、当時の担当者の方は、会社の規模や年齢に関係なく、最初から敬意を持って接してくださいました。
採用する人材を見る目は厳しく、ムツビエージェントからご紹介しても、なかなか採用に至らないこともありました。一方で、「良い人材であれば、外から積極的に迎え入れる」という姿勢も一貫していました。
大手グループ企業だから自然と人が集まる、という考えではなく、必要な人材を外から採用し、その力を企業の成長や新たな挑戦につなげていく。
そうした考えを、早い段階から持っていた企業だったと思います。
県外で経験を積んだ人材にも選ばれてきた
その姿勢は、これまでの採用実績にも表れています。
県外の大手メーカーで経験を積んだ機械系技術者を採用。その後も、東京のIT企業で経験を積んだUターン技術者、システム開発を経験していた若手SEなど、事業に必要な専門性を持つ人材の採用が続きました。
当時、県外の大手企業などで働く人材を徳島の企業へ紹介することは、今以上に簡単ではありませんでした。給与や仕事内容だけでなく、「徳島へ戻って、どのような仕事ができるのか」「県外で培った経験を、どのように生かせるのか」まで伝える必要があります。
近年でも、県外から徳島へ移住する若手人材を人事総務職として採用し、また、結婚を機に徳島での転職を選んだ技術者も入社しています。
このように、これまで採用した人材には、県外の大手企業などで経験を積み、徳島へのUIターンを機に入社した方もいます。県外で経験を積んだ人にとっても、「徳島に戻るならここで働きたい」と思える企業だったことが、UIターン人材の採用にもつながってきました。

技術者だけではない。その時々で必要な専門性を外から取り入れる
ムツビエージェントとのお取引では、当初は機械系をはじめとした技術者の採用が中心でした。
その後、企業の成長とともに、ご相談いただく職種も変わっていきました。IT化を支えるシステム人材、工場や設備を支える技術者、人事総務、経理などの管理部門へと広がっています。
また、大手インフラ企業などで長年経験を積み、高度な資格を持つ専門人材も採用しています。一方で、営業やリーダー経験を持つ人材を人事総務職として迎えたり、税理士法人や事業会社で経理経験を積んだ人材を管理部門で採用したりと、年齢も経験してきた業界もさまざまです。
共通しているのは、単に同じ仕事をしてきた人を補充するのではなく、「今、会社に必要な力は何か」を考え、その力を持つ人材を外から取り入れてきたことです。
中途採用で入社した人材が活躍し、新しい製品開発や組織づくりにも関わってきました。採用は、欠員を埋めるためだけではなく、企業が次のことに挑戦するための手段にもなっています。
人気企業でも、採用市場が変われば「選ぶ側」のままではいられない
長いお取引の中で、この企業の採用に対する考え方が大きく変わった出来事があります。
もともと知名度もあり、応募者から選ばれやすい企業でした。採用する側の立場が強く、候補者に選考結果を待ってもらうこともできていた時代がありました。
しかし、採用市場が変化し、経験や専門性を持つ人材ほど複数の企業から声がかかるようになります。企業が候補者を選ぶだけではなく、候補者から企業も選ばれる時代になっていきました。採用支援を続ける中で、企業側から「採用について気になる点があれば率直に伝えてほしい」と声をかけていただきました。
そこで、候補者をご推薦してから結果が出るまでの期間や、選考全体にかかる時間についてお伝えしました。企業側としては、それまで大きな問題だとは捉えていなかったことでした。
大きかったのは、単に選考スピードを上げたことではありません。
「自社が常に最も志望される企業とは限らない」。採用市場の変化を理解し、企業側の採用マインドそのものを変えたことでした。
その後は、競合他社を意識し、候補者を必要以上に待たせないよう、選考の進め方そのものを見直してくださいました。
もともと人気があり、採用する側として強い立場にあった企業だからこそ、それまでのやり方を変えることは簡単ではなかったと思います。
それでも市場を理解し、必要であれば自分たちの採用も変える。その柔軟さが、その後の採用にもつながっています。

女性がもっと活躍できる会社へ
現在、この企業が力を入れて考えているテーマの一つが、女性活躍です。
製造業では、職種や部門によってまだ男性社員の割合が高いところもあります。この企業でも、「もっと女性が活躍できる会社にしたい」という課題意識を持ち、どうすれば実現できるのかを本気で考えています。
その中で、ムツビエージェントにも声をかけていただき、女性活躍推進をテーマとしたセミナーを実施させていただきました。
現状を「仕方がない」とするのではなく、どうすればもっと良くできるのかを考える。これも、長くお付き合いする中で感じている、この企業らしさです。
長いお取引の中で感じる、企業の魅力
この企業は、採用に対する基準が決して低い会社ではありません。だからこそ、必要な人材を採るために、早くから複数の人材紹介会社を活用してきました。
県外の大手企業で働く技術者を迎える。IT人材を採る。高度な資格を持つ専門人材を迎える。営業経験者を人事として採用する。県外から若い人材を迎える。
その時々の会社に必要な力を、外から柔軟に取り入れてきました。だからこそ、企業としての成長を続け、また良い人材が採用できる。そのよい循環を持つ企業だと感じます。
そして、人だけではありません。採用市場の変化や外部からの意見にも耳を傾け、より良い採用につながると分かれば、実際の選考方法や運用も見直していく。また、これからの人材確保を見据え、女性活躍にも取り組み続けています。
その姿勢は、人材採用だけでなく、新しい製品や事業にも挑戦してきた企業のあり方と重なります。
時代の変化をとらえ、挑戦と変化を続ける。
長く採用をご支援する中で、そうした姿勢こそが、この企業の大きな魅力だと感じています。