Column 経営者・人事向けコラム

採用は「入社」で終わらない|徳島の経営者・人事のための人材採用の教科書

タイトル「採用は「入社」で終わらない」と、新入社員とコミュニケーションをとる社員

「ようやく採用できた。」

応募が集まりにくく、選考途中で辞退されることも珍しくない今の採用市場。ようやく採用が決まったその瞬間は、多くの企業にとって、ほっと胸をなで下ろす瞬間でもあります。

しかし、本当のスタートはここからです。

一人を採用するまでには、募集や選考、社内調整など、多くの時間と労力がかかります。せっかく迎えた人材が早期離職してしまえば、それまで積み重ねてきた時間や労力が水の泡になってしまいます。

採用活動は、入社がゴールではない

だからこそ、「採用できた」で終わらせるのではなく、入社した人が安心して働き、活躍できる環境を整えることが重要です。本当の採用成功とは、「採用すること」ではありません。入社した人が活躍し、期待された役割を果たせること。そこまでを含めて、採用成功なのです。

入社後に企業が意識したいことは、大きく2つあります。

入社後に大切な2つのこと

入社後に大切なのは、大きく分けると次の2つです。

 安心してスタートできるか

「どんな人がいるのだろう」
「仕事についていけるだろうか」
「困ったときは誰に相談すればいいのだろうか」。

新しい環境では、誰もがこうした不安を抱えています。

・入社初日に温かく迎える
・職場や仕事の流れを丁寧に伝える
・困ったときに誰へ相談すればよいかを伝える
・周囲から積極的に声を掛ける

入社直後の丁寧な関わりが、安心して働き始める第一歩になります。

 本来の力を発揮できるか

安心して働けるだけでなく、本来の力を発揮できる環境も欠かせません。

・なぜ採用したのか、何を期待しているのかを伝える
・定期的に面談を行う
・困っていることや悩みを確認する
・良かった点や改善点をフィードバックする

継続的なコミュニケーションを通じて、お互いの認識をすり合わせることで、本来の力を発揮しやすくなります。

まず見直したいポイント

もちろん理想を言えば、受け入れ体制や育成の仕組みを整え、継続的にフォローできる環境をつくることが望ましいでしょう。しかし、すべてを一度に整えることは簡単ではありません。

そこで、まず取り組みたいのが「入社直後の受け入れ」です。

例えば、

・入社後しばらくのスケジュールや進め方を共有する
・相談相手(メンター)を事前に決めておく
・職場や業務の進め方を丁寧に案内する

こうした一つひとつの積み重ねが、安心して仕事を始めるための土台になります。
また、大切なのは、会社全体で新しい仲間を迎え入れる意識を持つことです。
一方で、「困っていたら声を掛けよう」「相談されたら対応しよう」といった社員一人ひとりの自主性だけに任せてしまうと、受け入れに必要な役割が曖昧になってしまいます。

そのため、受け入れの役割分担や具体的な実施事項を事前に整理しておきましょう。相談相手は誰なのか、誰が業務を教えるのか、どのようにフォローしていくのか。あらかじめ役割や実施事項を明確にしておくことで、安心して仕事を始めることができ、持っている力を発揮しやすくなります。

まとめ

採用活動は、入社がゴールではありません。
入社後の関わり方次第で、その人が安心して働けるか、そして本来の力を発揮できるかは大きく変わります。
一人ひとりが活躍できる環境を整えることが、人材の定着と企業の持続的な成長につながります。

採用してからが、本当のスタートです。

次回は、このシリーズのまとめとして、「徳島企業の採用戦略」をテーマに、これまでお伝えしてきた内容を振り返りながら、自社に合った採用の考え方について整理していきます。

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採用は、入社して終わりではありません。入社した人が安心して働き、活躍できる環境づくりまで含めて、採用活動です。
「自社の受け入れ体制は十分だろうか?」
そんな視点で、一度見直してみませんか。

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バックナンバー
第1回「今さら聞けない人材採用の超基本」
第2回「採用がうまくいかない企業に共通する5つの落とし穴~徳島企業の採用支援から見えてきた共通点~」
第3回「採用ターゲットは決めすぎないことが重要な理由」
第4回「求人は「条件」だけでは、選ばれない」
第5回「採用手法に正解はあるのか?」
・第6回「求職者は選考で何を見ているのか」

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