「求人を出しているのに応募が来ない」
このようなご相談をいただくことがあります。
実際に求人内容を見てみると、条件や会社としての想いは書かれているものの、求職者が感じるであろう“不安ポイント”が見受けられることがあります。
- 給与や休日などの条件は魅力的だが、仕事内容がわかりにくい
- 「いろいろな業務を担当」と書かれていて、実際の役割が分かりにくい
- 会社として伝えたいことが多く、求職者目線の情報が少ない
といった、“求職者が知りたい情報”が不足していることがあります。
「企業が伝えたいこと」が先行していないか
実際に管理部門の求人で、「経理・労務・総務など幅広く対応いただきます」という内容がありました。
詳しくお話を聞いてみると、
「労務を中心に担当してもらえれば助かる」
「チームで支え合うため、他業務も一部サポートしてほしい」
といった内容でした。そこには、
「柔軟に対応してほしい」「幅広く活躍してほしい」
という想いがあっての書き方だと思います。しかし、これらをすべて横並びで書いてしまうことで、求職者は
「全部を一人で任されたら、できるだろうか…」
「業務範囲が広すぎて実力が伴っていないだろうか…」
と、不安に感じてしまいます。
知りたいのは「働くイメージ」
会社としての想いやビジョンは伝わる一方で、仕事内容や働き方の説明が少ない求人もあります。
- 自分はどんな仕事を担当するのか
- どんな人と働くのか
- どのような働き方になるのか
- 自分の経験がどう活かせるのか
といった、 “自分が働くイメージを持てる情報”は、求職者にとって非常に大事な観点です。
そのため、企業が伝えたいことだけではなく、相手が知りたい情報を整理して伝えることが重要になります。
”誰にきてほしいか”で伝える内容は変わる
前回のコラムでは、「どんな役割を担ってほしいのか」から、採用ターゲットを考える重要性について整理しました。
求人も、“誰に来てほしいのか”によって、伝える内容は変わります。
例えば、
- 若手採用なら、働く人や雰囲気
- 経験者採用なら、任せる役割や裁量
- UIターン人材なら、地域との関わりや働き方
など、求職者によって知りたい情報は異なります。
求める条件を増やしすぎていないか
一方で、
「協調性がある方」
「向上心がある方」
「コミュニケーション能力が高い方」
など、求める人物像を多く盛り込みすぎてしまうケースもあります。もちろん、企業として理想の人物像があることは自然なことです。条件を増やしすぎることで、
「求められるレベルが高そう」
「自分には合わないかもしれない」
と、応募のハードルを上げてしまうこともあります。
“会社理解の入口”
もちろん、内容を変えたからといって応募が大きく増えるとは限りません。
実際には、
- 企業の認知度
- ポジションの魅力
- 条件面
など、さまざまな要素が関係しています。
その中で、求人は “その会社を理解する入口”になります。少し視点を変えるだけで、
- 応募の質が変わる
- ミスマッチが減る
- 面接での対話が深くなる
といった変化にもつながっていきます。
次回は、地方企業が知っておきたい「採用手法の特徴」について整理していきます。