新卒での採用サポート、中途採用での人材紹介を行う中、企業様から「人材は一体、どこにいってしまったの?」とご質問を頂くことが良くあります。
人口減少時代の中で、応募者が減少していくことは当然なことでもありますが、「それにしても、応募数が少なすぎる」とお感じになるのだと思います。
様々な要因がありますが、今までの採用力(採用競争力)で求められていたことと、これからの必要とされる採用力(採用競争力)が大きく変わってきたことが理由の一つだと感じています。
特に、徳島の企業様の場合、徳島県内での競争に目が向きがちになっていたこともあり、徳島の企業同士での比較となるため、これから求められる採用力に必要な要素の洗い出しも遅れてしまっていることも感じています。
それは、私たち徳島で採用に関わる人材業界からも有益な情報の発信が出来ていなかったことだと感じています。私自身、採用活動をサポートする中で、「これからの採用競争力」を高めていただく提案をすることは、企業様に大きな変化を伴う提案になるため、なかなかできていなかったことだと反省しています。
ただ、「これからの採用競争力」を理解し、対応していかなければ、徳島の企業が人材を獲得することが益々難しくなってしまうのではないかと感じています。今までは県内で取り合っていた人材を全国企業との取り合いとなっていることを前提に、“チーム徳島”として、採用力を向上させていくことが出来たら・・と少し壮大ではありますが、そのように考えています。
徳島県内にいる学生たちが、徳島を出てしまった徳島出身や徳島にご縁のある方たちから、
「徳島の会社って良い会社がたくさんあるから、徳島で働きたい!」
と言われることを目指したいと思います。
それは、徳島にある一社一社の採用力向上が必要だと考えています。
今までの採用力とは
今までの採用力は、以下のような図で良く説明をさせて頂いていました。
採用力は、採用広報力×待遇×企業力です。求人媒体社に所属している時は、
「待遇となる給与や休日、勤務時間、福利厚生、退職金制度や企業力となる財務状況、企業イメージなどはなかなか変えることができないので、採用広報に力を入れましょう!」
という提案を良くしていました。
要は、リクナビやマイナビなどの媒体にコストをかけ、リクナビやマイナビに魅力的な原稿を魅力的なものにすれば、採用広報力が高い状態になり、採用に繋がっていました。
しかも、徳島では求人媒体にもあまりコストを掛ける習慣もあまりなかったこともあり、10年前くらいはリクナビやマイナビに掲載するだけで良い人材の獲得に繋がっていました。
採用広報力に力を入れた企業が良い人材を採用できるという、非常に分かりやすい図式が成り立っていました。
しかし、2018年くらいからはリクナビやマイナビに掲載しても、良い人材を集めることが難しい、内定を出しても辞退される、というお声をよく聴くようになりました。
「採用広報」に力を入れるだけでは、採用ができない時代に突入しました。