Column 経営者・人事向けコラム

徳島の経営者・人事のための人材採用の教科書「今さら聞けない人材採用の超基本」

アイキャッチ 黒板前のデスク

徳島県内の多くの企業で、
「求人を出しても応募が来ない」
「採用しても定着しない」
という声を耳にします。

これらは、もはや一部の企業だけの課題ではありません。
初任給の引き上げや待遇改善といった動きが全国的に進む中、地方企業にとっては、これまでと同じ採用手法では成果が出にくくなっているのが現実です。

また、リモートワークの普及により、「県外企業に勤めたまま徳島に戻る」という選択肢も一般的になりました。その結果、徳島で働くことを前提に転職活動をする人材は、確実に減少しています。

それでも、事業を続けていく以上、採用は避けて通れません。だからこそ今、採用活動を“続ける前”に、
人材採用の基本から見直してみることが重要です。

「人材採用の目的」を言語化できていますか?

ここで一つ質問です。

現在、あるいは過去に行ってきた採用活動について、「何のための採用なのか」を明確に言葉で説明できるでしょうか。
人材採用の目的は、大きく分けると次の3つに整理できます。

① 事業成長に不足する人材を補うため
 ・新規事業の立ち上げ
 ・事業拡大に必要な専門スキル・経験の獲得

② 人員減少を補うため
 ・ 定年退職
 ・一定数発生する自然離職への対応

③ 組織を活性化させるため
 ・外部の知見・価値観を取り入れる
 ・組織の固定化・硬直化を防ぐ

なお、徳島県内の企業においては、2〜3年前と比べて、
①事業成長を目的にした採用よりも
②人員補充を目的とした採用が中心になってきていると感じています。

新たな事業成長に向けた「攻めの採用」よりも、
「今の事業をどう維持するか」
「現場を回し続けるために、まず人材を確保したい」
といった、事業存続を見据えた採用が増えているのが現状です。

特に高齢化する組織の中では、定年退職による人員減少が続いており、人材補充の成否が、事業運営に直結するケースも増えています。だからこそ、人員補充であっても「とりあえず募集する」のではなく、採用目的を正しく整理し、自社の状況に合った採用手法を選択することが、これまで以上に重要になっています。

採用目的に合った採用手法とは?

さて、ここで再び質問です。

採用目的に合わせて採用手法を選定できているでしょうか。
「前回と同じやり方で」
「とりあえず求人を出す」
というケースも、決して少なくありません。

ただ、採用目的が異なれば、重視すべきポイントも、考え方も変わります。
ここでは、徳島の採用市場を前提に、それぞれの採用手法で意識したいキーワードを整理します。

① 事業成長に不足する人材を採用したい場合

 ・人材紹介(即戦力・専門職)
 ・ダイレクトリクルーティング
 ・リファラル採用

 ▷Keyword|この採用手法で意識したい視点
 ・時間軸
 ・スキルマッチ
 ・ミスマッチ防止

事業成長を目的とする採用では、求めるスキルや経験を持つ人材に、どのような時間軸でアプローチできるかを踏まえて、採用手法を選ぶことが重要になります。人材紹介は、即戦力人材が登録されているため、求人広告と比べて、採用までの時間軸を短くできる可能性があります。また、ダイレクトリクルーティングは、転職潜在層にも直接アプローチでき、スキル条件で絞り込みやすい点が特徴です。

リファラル採用は、自社を理解している社員が声をかけることで、ミスマッチが起こりにくくなる傾向があります。

② 人員補充が目的の場合

 ・求人広告/人材紹介
 ・ハローワーク
 ・派遣・紹介予定派遣

 ▷Keyword|この採用手法で意識したい視点
 ・応募の安定性
 ・コスト感
 ・現場負担

欠員補充を目的とする採用では、即戦力性よりも、安定的に人員を確保できるかどうかが重視されます。
求人広告やハローワークは、徳島で仕事を探している層に広く情報を届けやすく、一定数の応募を見込みやすい手法です。(弊社も転職支援サービス「いつか徳島」https://itsuka-tokushima.co.jp/を運営し、徳島県内で最もPV数が多い求人サイトを運営しています)

また、派遣や紹介予定派遣を活用することで、採用にかかるコストや工数を調整しながら、現場の負担を抑えた人員確保が可能になります。

③ 組織活性化を目的とする場合

 ・ 第二新卒採用
 ・ UIターン採用
 ・ 副業・業務委託人材の活用

 ▷Keyword|この採用手法で意識したい視点
 ・新しい視点
 ・経験の違い
 ・組織への刺激

組織活性化を目的とする採用では、人手を増やすこと自体が目的ではありません。
これまでの社内にはなかった考え方や経験を取り入れ、組織に新しい刺激を与えることが重要になります。第二新卒やUIターン人材、副業・業務委託人材は、徳島の企業にとっても、比較的取り入れやすい選択肢の一つではないでしょうか。

まとめ|採用の第一歩は「目的整理」から

採用が難しい時代だからこそ、
「とにかく募集する」のではなく、
「なぜ採用するのか」「何を変えたいのか」を明確にすることが重要です。

採用目的が明確になれば、使うべき採用手法も、打ち出すべきメッセージも変わります。
私たちは、徳島に特化した人材支援会社として、欠員補充を目的とした採用はもちろん、事業成長や組織活性化を見据えた採用まで、企業の状況に応じた採用支援を行ってきました。

「今の採用活動に違和感がある」
「このままでいいのか分からない」

そんなときは、一度立ち止まって、採用の基本から一緒に整理してみませんか。
私たちはご依頼をいただく企業様には、募集の目的や組織の状況、今後の希望などをお聞きしながら、ご一緒に状況の整理を行います。

採用に正解はありません。
しかし、考える順番を間違えなければ、失敗は確実に減らせます。

次回は、
「採用がうまくいかない企業に共通する落とし穴」
について解説します。

このコラムを
読んでいる人に
おすすめです