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17%~40%の時間短縮に成功!従業員の仕事の効率をアップさせる職場環境とは。

社員に対してこのような不満はありませんか?

「苦手な仕事になかなか着手しない」
「ミスが多く、前向きに仕事をしているように感じない」
「仕事の手際が悪く、なかなか仕事が完成しない」

仕事を熱心に教えても反応が鈍かったり、ミスが増えていく。
社員が苦手な仕事をする場合は、熱心に仕事を教えることや見守ることがかえって仕事の効率を下げてしまうケースがあるようです。

今回のコラムでは、職場の環境づくりを通して、社員の仕事の効率をアップさせる方法をご紹介できればと思います。

苦手な仕事をする時には

仕事は、一人で黙々取り組むのがいいでしょうか。それとも同僚など他の社員と一緒がいいでしょうか?

性格にもよりますが、一つの視点として「苦手」なことと、「得意」なことで扱いを変えることが有効です。

「苦手」なことをする場合は、人に見られているとスピードが落ちることがわかっています。
例えば、教わったばかりのことを、記憶を思い起こしながら、ミスしながら行う際は、一人でするほうが短時間でできます。横に上司がいて、間違うたびに注意されるような環境だと、緊張してもっと間違ってしまうはずです。
不慣れなことは、一人きりでリラックスして行える環境があれば、より効率的に業務が進められます。

得意な仕事の成果を最大化する

「得意」なことはそれと反対で、人に見られているほうがスピードアップし、効率が高まる傾向があります。

得意な仕事は、上司や同僚などに注目されれば、より高いパフォーマンスを発揮できる可能性があります。

仕事の意欲が高く、次々に仕事の成果を出しているような状況であれば、
「次の企画は期待しているぞ!注目しているし、みんな期待しているよ!」
「この案件は絶対受注しているぞ!」など注目をしていることを伝えたり、成果を出したときに、社員が集まる前で、その成果を賞賛することで、よりモチベーションをアップさせることができるでしょう。

どのくらい成果が変わるのか?

一人でやるか、誰かに見られながらやるかを変えるだけで、実験では17%~40%の時間短縮に成功しています。

働き方改革が進む中、全体的な労働時間が短縮されている中、時間当たりの効率化ができることは経営にも重要な視点になってくると思います。

日本的な働き方では、横並びで、みんなに見えるように仕事をすること、秀でた人も特別扱いをしないことが重視されてきたかと思いますが、企業の業務の最大化を考えたときには、苦手な仕事に対しての苦手意識を減少させること、ハイパフォーマーがさらに気持ちよくパフォーマンスを出せることも重要になってきているのではないかと思います。

また、ダイバーシティ(多様性)を受容する社会や会社を目指すのであれば、社員一人ひとりの特性を理解し、またその特性に合わせた働き方を提供することも大切です。
そうすることによって、社員が幸福感をもって働き、離職が低い職場となり、結果的には会社の成果が最大化することにつながるのではないかと思います。

意識を変えることに加えて、オフィスのレイアウトなどを変更することで、より働きやすい環境づくりもできるのではないかと思います。

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