Column 経営者・人事向けコラム

面接やビジネスシーンで活用できる、印象を決定づける中心特性「温かさ」と「冷たさ」を解説!

人手不足の昨今。面接において人材に「良い印象」をもっていただくことは、採用を成功させるためにも重要な要素になってきました。

一昔前は圧迫面接で、プレッシャーに耐えられる人材かどうかを見極めたり、たくさんの人材の中から良い人材を選りすぐれていましたが、今は昔。企業も人材に選ばれるようになってきました。

ある意味、企業と人材がフラットな立場になってきたのは、健全な状況ともいえるかもしれません。

しかしながら、多数の人材の中から人を採用することに慣れている面接官にとっては、「良い印象」をもってもらうための具体的な手法が思い浮かびにくいのではないかと思いますので、今回のコラムでは、印象を形成するうえで重要な中心特性についてご紹介したいと思います。

人柄を判断するときに、どのような印象が最も重要か

印象を形成するという面からは、「温かい―冷たい」という印象が人の印象を形作る際に最も重要だと言われています。

人は「温かい―冷たい」を中心にみているといわれており、これを「中心特性」と言います。
そうでないものを「周辺特性」といいます。

「温かい」という印象の重要性

有名な実験を簡単にして紹介しましょう。
「知的で、冷たい人」

こういわれると自分の敵のような印象を持つのではないでしょうか。しかも、冷淡で恐ろしい人物のように感じます。
「冷たい」という印象は、「知的」という長所でさえ短所に変えてしまいます。
「知的で、温かい人」

こういわれると、聡明で頼もしい印象です。ぜひ仲間になりたいと感じます。

「温かい」印象で行動が変わる

「温かい人」という印象は、面接を盛り上げる効果もあると思われます。

ある大学で初めて講義をする教授がいました。その教授の紹介文を学生に配布し、半分の学生には「非常に温かい人」だと説明し、残る半分の生徒には「やや冷たい人」だと説明しました。それ以外の紹介文は全く同じです。

全ての学生が一緒に授業を受けてアンケートに答えてもらったところ、結果には大きな差があました。「温かい」と書かれた紹介文を読んだ学生は、教授をより好意的に評価していました。

例えば、このような印象を持ったそうです。
・他者に対して配慮がある
・社交的
・人望がある
・穏やか
・ユーモアがある
・人情味がある

しかも、変わったのは印象だけではありませんでした。生徒の授業中の「行動」にも変化が起きていました。

「温かい」と紹介されていた学生は、授業中のディスカッションにより積極的に参加しました。好意を持った場合は、行動にも変化があらわれます。

面接で意識してほしいこと

人材から「温かい人」だと知ってもらえれば、会話がより弾み、良い社員が多い、良い会社だと思ってもらえるようになると思います。また、「温かい人」だと安心してもらうことで、人材の更なる情報を引き出せるでしょう。

人手不足の中だからこそ、簡単にジャッジするのではなく、より深い部分まで理解することで、良い人材かどうかを見極める必要があるのではないかと思います。

【温かい人の特徴】
・気持ちの良い挨拶ができる
・周りに安心感を与える笑顔
・人に気配りができる
・いたわりや気遣いが上手
・悲観的なことを口にせず、ポジティブで前向き
・精神が安定していて、余裕がある
・どんな人の意見も受け入れる
・見返りなく、他人のために行動できる
・困っている人がいると、手助けをする
・義理人情に厚く、受けた恩に必ず感謝する

いかがでしたか。自分自身にどれくらいあてはまりましたか?

面接官も、経験が少ないと緊張もあり、また「面接をする立場である」意識が強すぎると、いたわりの表現が少なくなってしまったり、笑顔が出づらくなったり、少し手厳しい質問が多くなったり、仕事の厳しさばかりを強調してしまうことで、冷たい印象をもたれてしまうかもしれません。

例えば、面接に来てくれたことに対して丁寧にお礼を伝えること、笑顔で頷きながら話を聞くこと、質問を柔らかくすること、相手を思いやった会話を心掛けることなどで、温かい印象をもっていただくことができるでしょう。

人材も複数社を同時に選考へ進めることもあり、どうしても採用したいと思う人材を獲得するためにも、「温かい」人であると認識してもらえることは重要なことだと思います。

特に、社長など経営層に近い方が、温かい対応をすることで、非常に良い印象に好転し、魅力的な会社だと認識いただくことになると思います。

数年前までは、徳島県内では企業への口コミの書き込みはあまりありませんでしたが、徳島でもネット上での口コミが増えてきているように感じます。誠実な対応をしていても、悪く書かれてしまうこともあると思いますが、温かい印象を心掛けることで、企業のイメージも守ることができるのではないかと思います。