
「人手が足りないときにすぐ働き手を見つけたい」「繁忙期だけ人材が欲しい」といった人員配置の調整について課題を感じたことはありませんか?本日はそんな課題への解決策として、「スポットワーク」というシステムについてお伝えします。
スポットワークとは、短時間・単発で一時的に働く就労形態のことです。空いた時間を有効に使えることが便利と、最近利用者が急増しています。
「子供が学校に行っている間だけ働きたい」「本業はあるけど、休みの日に副業をしてみたい」など、多様な働き方へのニーズが高まっているのです。
少子高齢化や都市部への人材流出により、特に地方において労働力不足が深刻な課題となっています。従来通り、正社員・フルタイム前提の人員だけを求めるままだと、思うように採用が進まない可能性があります。
そんな状況下でスポットワークは、「フルタイムでは働けないけど、空いた時間で仕事はしたい」という潜在的な労働力と、人手不足の企業を結ぶ新しいシステムといえるでしょう。
スポットワークについて知っていても、都市部でしかできないものという認識の方も多いかもしれません。実は徳島でも利用できる便利なサービスがあり、本日はその中から2つご紹介します。
スポットワークアプリとは
まず、スポットワークアプリ全般についてのご説明です。1日や数時間だけ働ける人材を募集できるサービスです。急な欠員や繁忙期に即対応可能です。一般的な導入の流れ下記のようになります。
1. WEBやアプリに企業アカウント登録
2. 求人内容(業務内容・時間・報酬)を入力
3. 募集開始 → 応募が入ればマッチング
企業と求職者ともに、登録から応募までスマホやweb上で完結するものが一般的で、気軽に利用できることがわかります。
では、具体的なサービスについて2つご紹介します。
①徳島マッチボックス
こちらは今年8月に開始されたばかりのサービスです。一番の特徴は徳島県公式の就業プラットフォームであるということです。スポットワークのプラットフォームを運営する企業である「マッチボックステクノロジーズ」と、徳島県がタッグを組み開設されました。
徳島の求人に特化しているサービスとなっており、自治体と連携している安心感から、幅広い人材の利用が見込まれます。

サービス内容の特徴を以下にまとめました。
・初期費用無料
・採用手数料が低い
・人材とのつながりを継続できるシステム
・帳票類(労働条件通知書や給与明細、源泉徴収票など)の発行から給与振込まで、労務処理は運営側が行ってくれる
求人掲載は無料で利用でき、人材を採用した際に採用手数料等がかかるシステムです。仮に時給1,000円で4時間雇用した場合、給与とは別に採用手数料と労務処理費、立替手数料を合計して1,300円が必要となります。
労務処理手数料はかかるものの、帳票類の発行や給与振り込みなど煩雑な事務処理を運営側が行ってくれるのは大きなメリットです。気軽に働き手を募集できるのではないでしょうか。
また、「人材とのつながりを継続できるシステム」も大きな特徴の一つです。勤務後、働きぶりが良かった方やまた来てほしい方を「自社メンバー」というコミュニティに追加することができます。そうすることで繰り返し信頼できる人材に仕事に来てもらうことができます。さらに、そこから常用雇用への声掛けもすることも可能となっており、フルタイム人材獲得の足がかりとすることができるのです。
令和7年度末まで採用手数料無料のキャンペーンを実施しています。この機会に、新たに利用を開始してみてはいかがでしょうか。
②1日農業バイトデイワーク
こちらは農業求人に特化したサービスです。農家さんと求職者を1日単位で結びつけることができます。
地域に住む方々が、空いた時間や休日を利用して手伝ってくれるようになります。 農繁期がある農業という業界にとって、忙しいときだけ人手を募集することが手軽にできるのは大きなメリットになるでしょう。完全無料でご利用いただけます。


仕事を探すユーザーはカレンダーから都合のいい日を選択し、簡単に応募できます。「予約済み」の表示はすでに募集人数に達した求人であり、実際に働き手を集めることに成功していることがわかります。
特に農業分野はDX化が進んでいない業界だといわれます。そういった状況だからこそ、こういったデジタルルールを利用することで効果が表れやすいのではないでしょうか。
まとめ:企業にとってのスポットワークを利用するメリット
ひとつは柔軟な人員配置を実現できることです。求人掲載から短時間で応募が集まる迅速さや、シフトの穴埋めやイベント・農繁期など時期が限られた人員不足に対応できることは大変大きなメリットといえるでしょう。
ふたつめは、企業が「人を雇う」練習にもなりえるということです。特に農業など、親族のみといった小規模で経営してきた企業にとっては、採用やマネジメントといった経験が少なくなりがちです。スポットワークという枠組みを利用することで、求人内容の整理や応募者とのやり取りといった採用プロセスが体験でき、採用後においては業務の教え方、指示の出し方といったマネジメントの経験がつめます。どのような人にどんな業務を任せると効率的か、自分の仕事を切り分ける力が養われ、人材活用のノウハウを蓄積することができるでしょう。
雇用に強くなることは「人が集まり、成長し続ける会社」への礎ともいえます。さらに、スポットワークは短時間・単発なので、仮にうまくいかなかったとしても、失敗のリスクは小さいものです。
さいごに、単発で働くことが大きなメリットととらえられるスポットワークですが、それでけではなく、フルタイム人材確保の足がかりにもなるということも挙げられます。働きぶりを見て、信頼関係を築くことができれば長期雇用に切り替えることも可能です。面接だけでは見えてこなかった適性が見えてくるかもしれません。実際に働いてみることで、労働者と企業が双方にギャップの少ない状況で常用雇用へ移行することを可能にします。
たとえば今は育児で忙しく、スポット的にしか働けない方も、数年後には子供が手を離れ長時間の就労を希望する状況になるかもしれません。そういった人材とスポットワークでつながり、信頼関係を深めておけば長期的な人材育成にもつながります。