Column 経営者・人事向けコラム

【徳島市地方就職支援金】就職活動にかかる交通費の補助事業がはじまりました。~徳島県内企業への新卒採用を促進~

徳島市が、県内企業への就職活動にかかる交通費の一部を補助する取り組みをはじめました。

徳島市への移住促進(東京一極集中の是正)や、県内企業の人手不足の解消を目的に、UIJターン就職の促進と、徳島市内への移住者を増やすことを目指します。

補助の対象者は、東京都内に本部を置く4年制大学の、東京圏内(東京、埼玉、千葉、神奈川)のキャンパスに通う学生です。

補助を受ける条件は、2025年春に大学を卒業後、徳島県に所在する内定先企業に就職し、徳島市内で5年以上居住することとなります。居住の確認として、就職後、徳島市に転入した時点から5年間、毎年現況届を提出する必要があります。

この条件に合う学生であれば、徳島県外出身者も対象となります。

補助金額は、1回のみ4万2,800円が上限です。支給対象は、企業の採用活動が解禁された2024年6月1日以降に、県内企業の選考面接を受けるためにかかった往復交通費の半額です。

申請の流れは、採用内定が解禁される2024年10月以降に、内定の証明書類や交通費の領収書などを添えて、徳島市移住交流支援センター(徳島市元町1丁目24 アミコ東館1階外側)へ申請します。申請期間は、2024年10月1日から2025年2月28日。(予算に達した時点で終了。)

財源は、国が事業費の2分の1、県が4分の1を補助し、残りの4分の1を徳島市の一般財源で賄われます。

徳島市内への2023年度の移住者数は、前年2022年度より31人増の1129人で、都内からの移住者は106人となっています。これは、記録が残る2016年度から8年連続で最多を更新しています。

関東圏の新卒学生を採用するのは、例年以上に厳しい状況が続きます。

このような制度を学生に周知することもそうですが、Web面接を活用する、交通費を支給するなどの対策など、学生の負担感を減ら工夫がより求められるようです。