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「転職市場」「新卒採用市場」の2021年の「有効求人倍率」速報

国内最初のコロナ感染が確認されたころから有効求人倍率は減少傾向になり、2020年10月には1.00未満まで落ち込んでいましたが、現在はいったいどのようになっているのでしょうか。

有効求人倍率と転職市場、新卒採用市場を元に求人の現状を考察してみました。

有効求人倍率は回復傾向

有効求人倍率はコロナ禍で一時的に1未満になったものの、2021年に入ってからは回復傾向に戻っています。
2021年1月に2回目の緊急事態宣言が出されるも、有効求人倍率の回復傾向は続き、2021年4月には1.12倍となり、2021年9月には1.15倍となっています。

転職市場

大手求人サイトの自社調べによると、2020年前半はやや低迷したが、2021年4月以降、転職求人広告市場は回復。
自社サイトの求人の「掲載数」「応募数」の推移は、2021年5月の掲載数は前年同月(2020年5月)比 172.3%、応募数は前年同月(2020年5月)比127.5%となり、2021年4月以降活発化しているようです。

新卒採用市場

企業の新卒採用予定数は「前年並み」が最多の71.3%。
21年卒の新卒入社数より採用予定数を「増やす」は16%。
21年卒の入社実績は21.7%となり、予定人数よりも実績が上回る結果となっています。新卒においては、2020年度並みの結果で推移していることもあり、コロナ以前の状況に戻りつつあるようです。

まとめ

2021年にはいり、求人市場が活発化し始めているようです。
特に、日本は22歳人口が減少トレンドに入っていることもあり、新卒採用がより厳しくなってきています。
人材を確保するために、新卒採用を中心に行ってきた企業も中途採用活動を積極的に行う傾向もみられます。

コロナ禍もあり、人材採用については消極的な企業が多いと思われるかもしれませんが、日本全体の労働人口が減少する中、採用戦線は相変わらず厳しい様子が見られます。
市場感を理解しながら、採用戦略の立案をいただければと思います。

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