皆様、徳島県の「神山町」をご存じですか?最近は、移住支援・サテライトオフィスなどの話題で紹介されているのをよく見かけます。そのストーリーは他のメディアでお読みいただくとして・・・実際、神山ではどのような会社で、どのような働き方が実現しているのか、取材してまいりました。

まず訪れたのは「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」。元縫製工場の建物を改修したコワーキングスペース(共同オフィス)です。入り口には、数社の看板が掲げられています。 DSC_0263ss1この日、「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」で働いていたのは数名。しかし、次々と見学や取材の人が訪れていました。 このオフィスでは、どんな会社の人が働いているのでしょう?DSC_0159ss1株式会社ダンクソフトの本橋さんは、半年ほど前から、立ってパソコンに向かうスタイルに変えたそう。椅子がなくなったことで集中力が高まったとのこと。スマホアプリなどの開発をされています。関東の出身で、趣味は阿波踊りや自転車。神山はいい野菜、いい肉が手に入り、日用品はネット通販があるので、不便は感じないとのこと。 DSC_0235ss1東京から社員全員で神山に視察に訪れた際、ただ一人移住を決意したという株式会社パイロットの山下さん。WEB制作などされているそうで、取材日は移住して約1ヶ月とのことでした。 DSC_0261ss1TERADA 3D WORKSの寺田さん。自動車メーカーの3Dモデリングを数多く手がけられています。山の中腹の一軒家に住んで、神山の暮らしを満喫されているようです。

* * *

さて、「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」を出ると、目の前には真新しい建物が。ここは2015年夏オープンしたばかりの宿泊施設「WEEK 神山」です。 DSC_0173ss1古民家を改装した「WEEK 神山」の食堂棟。食事はもちろん、ワーキングスペースとしても使えるそうです。 DSC_0197ss1「WEEK 神山」の起ち上げスタッフの樋泉さんは東京都出身。後ろの壁は、古民家で使われていた古材を活かしているそう。 DSC_0209ss1全8室の宿泊棟。すべての部屋からは鮎喰川を眺めることができます。ここに宿泊しながら仕事をすれば、お手軽なサテライトオフィス状態がすぐにでも実現しますね。 DSC_0189ss1
* * *

続いては、車で5分ほどのえんがわオフィスへ向かいました。築90年の古民家を全面ガラス張りに改修した建物です。 DSC_0308ss1地元の人たちが中で何をしているかがわかるようにするためガラス張りの建物にしたそうです。ぐるりと縁側が取り囲んでいるので、交流の場にもなっています。 DSC_0270ss1えんがわオフィスの内部には、モニターがいっぱい並んでいます。ここは、東京・恵比寿に本社がある株式会社プラットイーズのサテライトオフィスで、TV放送に関する業務や映像のアーカイブ業務を手がけています。 DSC_0274ss1ここで働くスタッフのほとんどは地元採用の徳島県民で、その半分は神山町民なのだそうです。パソコンに向かい黙々と業務に取り組んでいます。この後、一部のスタッフさんは会社の田んぼへと草取りに行きました。 DSC_0300ss1映像のアーカイブ業務も行っているため、機器類も充実。その向こうには草原。不思議な組み合わせです。

この日、駆け足で3カ所を回り、特にIT企業であれば、どこでも働けるような時代になったと実感しました。徳島県はケーブルテレビ普及率が88.3%と全国1位。インターネット接続環境が良好なので、IT企業の業務にも大きな問題はなさそうです。震災などに備え、会社のバックアップ体制を別の地域に持つという意味でも、サテライトオフィスは重要視されています。

「神山町」で働く人は、山や川などの自然を楽しみつつ、第一線の業務に携える環境が整っているように感じました。 今日ご紹介できたのは「神山町」のごく一部。また機会がありましたら、他の企業もご紹介したいと思っています。