今回から「いつか徳島暮らし」と題して、徳島の様々な注目スポット、動きを、徳島人の視点、徳島「日常使い」の視点からご紹介させていただきます。

ガイドブックに載っている名所や、観光スポットは、もちろん大変素晴らしいですし魅力的です。けれども、それは徳島人ですら行ったことがなかったり、県外から遊びにきた友人や家族を案内するときにだけ行く「ハレの」場所であったりします。

徳島で働くことになれば、当然「徳島で暮らすこと」になります。そこにあるのは、東京にはない、徳島ならではの日常暮らし。地元民として魅力を感じる場所も、徳島にはたくさんあります。本コラムを、いつか徳島で働くことになったとき、その暮らしをイメージするのにお役立ていただければ幸いです。

というわけで、記念すべき第1回は、小松島市立江にある産直市『あいさい広場』をご紹介させていただきます。徳島市内から国道55号線(通称バイパス)を南に進み、トンネルを抜ける。右手にある小高い丘の上に『あいさい広場』はあります。

あいさい広場写真は店内の様子。見ての通りの活気です。雨の日にもかかわらず駐車場はほぼ満車でした。

徳島は東京と比べても明らかに物価が安いです。また、農業・漁業が盛んで地場の産品も大変おいしい。実は私も3年ほど前に、東京から、妻の実家がある徳島市に移住したIターンです。徳島で暮らしはじめた当初、何よりその食材の安さとおいしさに驚いたものですが、この『あいさい広場』に来たときは、驚きどころか、興奮でアドレナリンが止まりませんでした。

生きてカサカサ動いている大きな海老が何匹も入って、なんと400円! その横を通った地元のおっちゃんの独り言が今でも強烈に記憶に残っています。「高いなあ。ほんなん、親戚からもらったらタダでえな」。価値観の違いをまざまざと見せつけられたものです。

では、『あいさい市場』に、実際どういう産品が並んでいるか見てみましょう(一緒に産直市でショッピングをしている気持ちでご覧ください)。

蟹です。ワタリガニでしょうか。クリームパスタやお味噌汁などにいかがでしょう。値段は300円を切り、何と280円! 4匹入っており、写真ではわかりづらいのですが、さらに奥には何と蝦蛄(しゃこ)まで入っています。買って帰りましたが、家で調理するときにも、この蟹はまだカサカサ動いていました。
あいさい市場

ニシ貝。とてつもなく巨大な貝です。どうやって食べるのかはわかりませんが、なかなか市場では見かけない鮮魚が並んでいるのも、産直市の魅力。こちらはまた別の機会にいただきましょう。
あいさい市場

徳島では割とポピュラーな魚でヒメチといいます。干し魚にしたものがよく売られていますが、これで100~200円。小さいのと鱗があるので処理が少し面倒ですが、意外としっかりとした旨味があり、彩りもいい。揚げ物やマリネにぴったりです。夏野菜と一緒に南蛮漬けにでもしましょうか。1パック購入です。
あいさい市場

鮮魚だけではありません。新鮮な野菜や果物も『あいさい市場』では多数取りそろえています。農薬不使用の紫蘇ジュースやバジルソースの自作なんていかがでしょう。
あいさい市場

あいさい市場

徳島と言えば、すだち。そしてヤマモモです。まだ市場に出はじめたばかりなので、お値段はどちらも少し高めですが、旬を迎えるこれからの季節が楽しみです。同行した妻に言わせると「すだちは親戚からもらえる。ヤマモモは庭で拾える。いずれも買うものではない」とのこと。ヤマモモ酒を作るのはまた今度にします。
あいさい市場

あいさい市場

『あいさい市場』、いかがでしたか。産直市で、旬の食材から季節を感じるのも徳島生活の楽しみです。この他にも徳島の各地に素敵な産直市がたくさんあります。いつか徳島で暮らしはじめたとき、ぜひ足を運んでみてください。(文/写真:森哲平)

※店内での写真撮影は原則禁止です。当コラムでは、事前にお店の許可を得て、撮影をさせていただきました。ご協力いただきました あいさい広場の皆様、ありがとうございました。

★店舗情報
みはらしの丘 あいさい広場
所在地  徳島県小松島市立江町炭屋ヶ丘47-3(赤石トンネルを南に抜けてすぐ右上)
営業時間 8:30~17:30
定休日  なし
休み   年末年始